サンディエゴのライフサイエンス研究所 : サンフォード再生医学コンソーシアム (Sanford Consortium for Regenerative Medicine)

京都大学の山中伸弥教授が、2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞して以来、日本では再生医療の分野の研究に大きな注目が集められています。医学の究極の目標である、テーラーメイド医療(個別化医療)へ大きく前進する扉が開かれた感があります。サンディエゴでも再生医学の最先端の研究が行われていますので簡単に紹介します。

2006年に設立されたサンフォード再生医学コンソーシアムは、サンディエゴの5つの研究機関が共同で再生医学の研究をするという、ユニークな研究組織です。参画する機関は、UC San Diego、ソーク研究所、スクリプス研究所、サンフォード・バーナム・プレビス医学研究所、ラホヤ・アレルギー免疫研究所、で、サンディエゴのオープンイノベーションの文化に基づいた、医学研究コンソーシアムといえましょう。

再生医学の研究ではさまざまな幹細胞が使われますが、歴史的には受精卵・胎児由来のEmbryonic Stem Cell (胚性幹細胞)が使用されていました。カリフォルニア州では宗教的・社会的な見地を考慮して、2004年に州の住民投票(Proposition 71)を行い、California Institute of Regenerative Medicine(CIRM)を組織しました。その上で3,000億円以上の公的研究費を投入し、幹細胞研究を進めてきました。サンフォード再生医学コンソーシアムはその公的研究費をもとに、幹細胞を使用して変性疾患、外傷の診断・治療に関するイノベーションを進めています。

2015年には、武田薬品が5年間で12億円の研究費を拠出するという共同研究を開始しています。また2016年3月には京都大学とUC San Diegoの合同カンファレンスが開催され、再生医学の領域の研究も数々発表されました。