サンディエゴの防衛産業と技術イノベーション

サンディエゴは歴史的にアメリカ海軍の町として発展して来ました。ずいぶん昔の映画ですが、Tom Cruise主演のTop Gun (海軍のエリートパイロットチーム)はサンディエゴの海軍基地を舞台にしたものですし、長年横須賀を母港にしていた航空母艦のミッドウェーは、今はサンディエゴで博物館となっています。

そのような歴史をもって、海軍(海兵隊を含む)とその周辺企業(防衛産業や軍のサポート企業)はサンディエゴでの最大の雇用主となっています。San Diego Regional Economic Development Corporation(サンディエゴ地域経済開発公社、 こちらではEDCと略しています)によると、2014年のサンディエゴの軍及び軍関係の企業の従事者数は328,000名にのぼり、$24.8 billion(日本円で約3兆円)の経済効果があるという 統計です。

雇用面から見た経済的な重要性はもちろんですが、テクノロジーイノベーションとして見逃せないのが、防衛産業の研究開発から民間応用として「おりてくる」新技術です。たとえば、Unmanned Aerial Vehicle (UAV、いわゆるドローン)や、レーダー技術を応用した特殊センサーなどがあります。サンディエゴにはエンジニアも多く、起業の風土も旺盛で、このような技術をもとにベンチャー企業がどんどん立ち上がってきます。

 

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