サンディエゴの携帯通信事業の巨人、Qualcomm社

サンディエゴにはテレコミュニケーションのグローバル大手企業のQualcomm社(クアルコム社、NASDAQコード QCOM)があります。創業者のDr. Irwin Jacobs氏はMITで工学博士号を取得し、MITとカリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California, San Diego、UCSDと略しています)で教鞭をとる傍ら、自ら開発した符号分割多源接続方式(Code Division Multiple Access、CDMA)をもとに1985年にクアルコム社を設立しました。 創業当時には携帯電話用のチップ製造部門(実際の製造は委託)に加えて、携帯電話の端末部門、通信設備部門を併せ持っていましたが、端末部門は京セラに売却、通信設備部門はスェーデンのエリクソン社に売却しています。2015年現在、半導体チップの売り上げ(携帯用のみならず、コンピューター用なども含めて)では、インテル、サムソンに次いで世界題3位です。

携帯電話の通信方式には大きく分けてCDMAとGSMがあります。詳しい技術的な詳細はWikipedia に任せるとして、CDMAは主にアメリカ、カナダ、オーストラリアで広く用いられ、GSMはヨーロッパ、アメリカ(CDMAと並んで使われています)で主流となっています。前述のようにクアルコム社は携帯電話通信システム用のチップを製造しており、2014年の携帯用チップのマーケットシェアは66%(約3300億円)に上り、圧倒的な優位を保っています(Strategy Analytics社のデータによる)。

事業の性質上、テクノロジーイノベーションへの投資も積極的で、社内VCのQualcomm Venturesをはじめとしてサンディエゴ、シリコンバレーのテレコムベンチャーとの提携やM&Aを精力的に行っています。

Irwin Jacob氏はQualcomm社の経営からはすでにリタイアしていますが、夫人のJoanさんとともにPhilanthropy を積極的にされています。