サンディエゴのライフサイエンスイノベーション

サンディエゴはライフサイエンスイノベーションのグローバルハブでもあります。「ライフサイエンス」という言い方は、ここ10年あまりの間に普及してきたのですが、従来は医薬品、バイオ、医療機器、診断薬、医学研究用機器など、それぞれカテゴリーを分けた呼び方をしていました。最近ではこれらをあわせて包括的に「ライフサイエンス」領域と呼んでいます。

サンディエゴのライフサイエンス事業者協会のBIOCOMによると、2015年現在、医薬品企業が260社あまり、医療機器企業が100社あまりが加盟しています。ただし新しく立ち上がったベンチャー企業はまだ加盟していないことが多いです。前のブログで紹介したEDCの統計によると、2014年の時点でサンディエゴのライフサイエンス企業数は1100社にのぼり、34,000名の雇用を創出、経済効果が$31.8 billion(約3兆8000億円)と報告されています。

ライフサイエンスの世界3大クラスターというと、ボストン、ベイエリア(サンフランシスコ、パロアルト近郊)、サンディエゴが上げられますが、共通して言えることは、1)医学研究で世界トップレベルの大学があること(ボストンはハーバードとMIT、ベイエリアはスタンフォード大学、UCバークレー、UCサンフランシスコ、サンディエゴはUCサンディエゴ)、2)中核となるバイオベンチャーが存在する(した)こと(ボストンはBiogenGenetics Institute、ベイエリアはGenentech、サンディエゴはHybritech)、3)ライフサイエンスに投資をするVCをはじめとしてベンチャー投資家が存在すること、があげられます。

つまり、イノベーションビジネスの3大要素は1)新規技術、2)人材、3)資金、です。

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